災害や停電が起きたとき、「真っ暗で動けない」「スマホが充電できず情報が取れない」「夏や冬に体調を崩しそう」——こうした不安は、高齢者のいるご家庭ほど大きくなります。そこで役立つのがポータブル電源です。
ただし、ポータブル電源は種類が多く、容量(Wh)や出力(W)の見方も難しく感じがちです。高齢者向けに選ぶなら、スペックの数字を追いかけるよりも「安全に使えて、迷わず操作できて、必要なものが動く」という順番で考えるほうが失敗しません。
この記事では、①高齢者向けの選び方チェックリスト、②用途別の容量・出力の目安、③おすすめモデルの比較、④停電時の使い方と保管方法まで、家族がそのまま準備に使えるレベルで解説します。
この記事では、高齢者が“無理なく・安全に・迷わず”使えることを最優先に、選び方の基準からおすすめモデルの比較、停電時の使い方までをまとめます。ご本人が選ぶ場合はもちろん、家族や介護をしている方が「備えを整える」目的でも読みやすい構成にしました。
結論
結論3行まとめ
高齢者向けのポータブル電源は、①安全性(信頼できるメーカー・安全機能)②軽さと持ちやすさ③操作の簡単さの3点で選ぶのが正解です。
迷ったら、小型(約250〜300Wh)を1台+「家の中で置き場所を決めて使う」運用から始めると失敗しにくいです。
夏冬の体調管理や在宅医療のバックアップが目的なら、中〜大容量(700Wh以上)も検討し、使う家電に合わせて出力(W)を必ず確認しましょう。
高齢者向け“必須条件”5つ(チェックリスト)
購入前に、次の5つをチェックしてください(家族が代わりにチェックしてもOKです)。
- 信頼できるメーカーで、サポート窓口・保証が明記されている
- AC出力が「純正弦波(じゅんせいげんは)」(家電が使いやすい)を選ぶ
- 本体の重さが無理なく扱える(目安:持ち運ぶなら5kg前後まで)
- 画面が見やすい/ボタンが分かりやすい(残量%がすぐ分かる)
- 充電方法が複数ある(コンセント+車+ソーラーなど、停電時の逃げ道がある)
用途別の必要容量ざっくり早見(目安)
容量(Wh)は「どれくらいの時間、何を動かしたいか」で決めます。まずは目安から。
| 目的(高齢者宅で多い) | 目安容量(Wh) | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 照明+スマホ充電(情報確保) | 約200〜300Wh | 停電初動の安心、寝室用の“お守り” |
| 扇風機・電気毛布など体温調整を足す | 約500〜800Wh | 数時間〜一晩の快適性を守る |
| 冷蔵庫や小型調理家電も視野に | 約900〜1500Wh | 在宅避難での生活維持(重くなる点に注意) |
※上記はあくまで目安です。実際の稼働時間は家電の消費電力(W)と使い方で大きく変わります。
先に注意:医療機器・介護機器に使う場合の確認ポイント
在宅酸素濃縮器、吸引器、CPAPなど、医療・介護に関わる機器へ給電したい場合は、先に次を必ず確認しましょう(安全のためです)。
- 機器の取扱説明書で「停電時の対応」や「必要な電力(W)」を確認する
- AC100Vが必要か、DC(シガー/端子)で足りるかを確認する
- メーカーや医療従事者に「ポータブル電源使用の可否」を確認する(推奨条件がある場合があります)
- 必要なら「無停電化(UPS)※1」が必要かどうかも確認する(瞬断が許容されるか)
ポータブル電源とは?高齢者が備えるべき理由
ポータブル電源の定義(できること・できないこと)
ポータブル電源は、バッテリーに電気を貯めておき、停電時やコンセントのない場所で電気を取り出せる機器です。多くの製品は、家庭用コンセントと同じように使えるAC出力(100V)に加え、USBやシガーソケット(12V)など複数の出力を備えています。
一方で、「家中の家電を丸ごと動かす」「エアコンを一日中回す」などは、容量・出力の制約で難しいこともあります。優先順位をつけて“必要なものだけ守る”のが現実的です。
モバイルバッテリーとの違い(できる家電/できない家電)
スマホ用のモバイルバッテリーは基本的にUSB出力が中心で、家電(ACコンセント)を動かすのは苦手です。対してポータブル電源は、AC100Vを出せるモデルが多く、照明・テレビ・電気毛布・小型冷蔵庫など「家電の一部」を動かせるのが強みです。
高齢者宅の停電では「スマホだけ充電できても足りない」ことが多いので、照明や体温調整(扇風機・電気毛布)まで視野に入れるならポータブル電源が向きます。
高齢者が停電で困りやすいこと(照明・暑さ寒さ・情報・連絡)
停電が起きると、若い人よりも高齢者のほうが「困りごと」が連鎖しやすくなります。代表例は次の通りです。
- 暗くて動けない:転倒リスクが上がる(特に夜間)
- 暑さ・寒さに弱い:扇風機や暖房が使えず体調を崩しやすい
- 情報が取れない:スマホの充電切れで連絡・災害情報が途切れる
- 生活が止まる:電気ポット、炊飯器、冷蔵庫などが使いにくくなる
被災後に『あってよかった』用途
防災の現場でよく言われるのは、「停電の最初の数時間〜一晩が一番不安」ということです。ポータブル電源があると、次のような“困る順番”に対処しやすくなります。
- まず照明(足元灯・LEDライト・ランタン)
- 次に連絡・情報(スマホ、ラジオ、Wi-Fiルーター)
- その次に体温調整(扇風機、電気毛布)
- 余裕があれば食(小型調理家電、冷蔵庫の保冷)
高齢者向け「失敗しない選び方」完全チェックリスト
ステップ1:使う目的を決める(防災・日常・外出/車)
最初に「何のために使うか」を決めると、選ぶべき容量と出力が一気に絞れます。高齢者宅で多い目的は次の3つです。
- 防災(停電対策):照明、スマホ、扇風機、電気毛布など
- 日常(普段使い):寝室でのサブ電源、延長コード代わり、庭先作業など
- 外出(車・通院・避難):車載充電、移動先での充電確保
ステップ2:容量(Wh)の決め方(“何時間使いたいか”→必要Wh)
容量(Wh)は、バッテリーにどれだけ電気が貯まっているかを表す数字です。考え方はシンプルで、使いたい家電の消費電力(W)×使いたい時間(h)が目安になります。
ただし実際は変換ロスがあるため、計算通りの時間は動かないことが多いです。目安としては、計算結果より2〜3割ほど余裕を見ておくと安心です。
例:扇風機(30W)を8時間回したい
30W×8h=240Wh → 余裕を見て約300Wh以上が目安、という考え方です。
ステップ3:出力(W)の決め方(動かしたい家電のW確認)
出力(W)は「同時にどれくらい強い電気を出せるか」です。ここを間違えると、容量が十分でも家電が動きません。
まずは家電のラベルや説明書で「消費電力(W)」を確認しましょう。高齢者宅でよく使う家電の目安は次の通りです(機種で変わります)。
- LED照明:数W〜十数W
- 扇風機:20〜50W程度
- 電気毛布:50〜100W程度(強弱で変動)
- 冷蔵庫:平均は低めでも起動時に大きくなることがある
ステップ4:安全性(PSE・電池種類・保護機能・保証)
高齢者向けで最重要なのが安全性です。ポータブル電源は大きなバッテリー製品なので、「安さ」より「信頼性」を優先しましょう。
安全性チェックの観点は次の通りです。
- 販売元が明確(連絡先・保証・修理対応が分かる)
- 安全機能(過充電保護、過放電保護、温度保護などの記載がある)
- バッテリー種類:近年はリン酸鉄(LFP)採用モデルが増え、長寿命をうたう製品もあります
- 法令・適合情報:PSEなど、メーカーが説明している適合情報を確認する
また、リチウムイオン電池製品は、誤った使い方や高温環境で事故につながる可能性があります。車内放置(高温)を避ける、強い衝撃を与えない、異常があれば使用を中止するなど、基本の注意が大切です。
チェックのときは、商品ページの説明だけでなく、取扱説明書(PDF)やメーカーのQ&Aが公開されているかも見ておくと安心です。高齢者が使う場合は特に、「よくある質問」「保管方法」「異常時の対応」が日本語で分かりやすく書かれている製品を優先しましょう。
また、リチウムイオン電池製品は、毎年さまざまな事故が報告されています。多くは「高温」「衝撃」「不適切な充電・保管」がきっかけになり得るため、①直射日光を避ける ②布で覆わない ③異臭・膨張・異常発熱があれば使用を中止を徹底してください。心配な方は、家族が設置場所を決め、使い方を一緒に練習しておくと安心感が大きく変わります。
ステップ5:使いやすさ(重さ・持ち手/キャスター・画面・ボタン)
高齢者にとっては「性能より扱いやすさ」が満足度を左右します。チェックすべきポイントは次の通りです。
- 重さ:持ち運ぶなら軽いほど良い(目安として5kg前後まで)
- 持ち手:片手で掴めるハンドル/折りたたみハンドル/肩掛けストラップなど
- 表示:残量%、入力/出力Wが大きく見える
- 操作:電源ON/OFFが分かりやすい、ボタンが小さすぎない
- 設置:寝室や廊下に置けるサイズか(避難経路の邪魔にならない)
ステップ6:充電方法(AC急速/ソーラー/車)と“置き場所”
停電対策として考えるなら、充電方法は「複線化」が基本です。できれば次のうち2つ以上に対応していると安心です。
- 家庭用コンセント(AC):普段はこれが中心。急速充電に対応するモデルもあります
- 車(シガーソケット):避難時や移動中の充電手段になる
- ソーラーパネル:長期停電に強い(ただし天候に左右される)
置き場所は「寝室」「リビング」「玄関近く」など、暗い中でも取りに行ける場所が理想です。延長コードで常時充電する場合は、つまずき対策もしておきましょう。
置き場所を決めるときは、次のミニチェックもおすすめです。
- 床に直接置くなら:水濡れしにくい場所/転倒しても危険が少ない場所
- 棚に置くなら:落下しない高さ/地震で物が落ちても当たりにくい場所
- 延長コードを使うなら:通路を横切らない配線(つまずき防止)
- 熱がこもらない:壁に密着させず、周囲に少し空間を作る
高齢者宅では「持っているのに使えない」原因が、意外と配線の面倒さだったりします。ケーブルをまとめるバンドや、差し込み口が見やすい電源タップ(過負荷にならない範囲で)を用意しておくと、実際の運用が楽になります。
ステップ7:緊急時に便利な機能(UPS/EPS・パススルー・ライト)
高齢者宅で“あって助かる”機能は次の3つです。
- UPS/EPS(自動切り替え):停電時にバッテリー給電へ自動で切り替える機能。Wi-FiルーターやPCなど、途切れると困る機器に向きます
- パススルー充電:充電しながら給電できる機能。普段からつないで使う運用と相性が良いです
- ライト:停電初動の安心につながる(足元照明にも)
ただし「自動切り替え」は製品によって性質が異なります。瞬断なしを求める“本当のUPS”が必要なのか、少し途切れても問題ないのかは、つなぐ機器の仕様に合わせて判断してください。
用語が紛らわしいので、ここだけ押さえておくと安心です。
UPS(無停電電源装置):停電時でも電源を途切れさせない(または極めて短い時間で)ことを目的とした仕組み
EPS/自動切替:停電時に自動でバッテリー給電へ切り替えるが、機器によっては一瞬の途切れが起こり得る
重要機器(医療機器など):瞬断許容の有無を必ず確認し、必要なら専用UPSや専門家の指示に従う
「自動切替がある=何でも安心」とは限らないので、何につなぐかを先に決めてから機能を選ぶのが安全です。
用途別の目安(Wh/W)|どの家電がどれくらい使える?
用語解説:WhとWの違い(超やさしい版)
W(ワット)は「今どれだけ電気を使っているか(力の強さ)」、Wh(ワットアワー)は「電気をどれだけ貯めているか(体力の総量)」と考えると分かりやすいです。
たとえば、同じ100Whでも「10Wの機器なら長く」「100Wの機器なら短く」動きます。つまり、容量(Wh)だけでなく、出力(W)と家電の消費電力(W)をセットで見ることが大切です。
高齢者宅で優先度が高い家電(照明・扇風機・電気毛布・スマホ)
停電時に「まず守りたい」機器は、命と安全に近い順に並べるのがコツです。
- 照明:LEDライト、ランタン、足元灯
- 通信:スマホ、ラジオ、必要ならWi-Fiルーター
- 体温調整:扇風機、電気毛布、冷却グッズ
- 生活:小型家電(電気ケトル等は高出力なので要注意)
なお、夏の停電は熱中症リスクが高まるため、扇風機や冷却対策の優先度が上がります。水分・塩分補給と合わせて「電気が使えない前提」の対策も考えておきましょう。
ざっくり稼働時間の計算方法(式は1つだけ)
稼働時間は、次の式でざっくり見積もれます。
0.8は変換ロス(インバーター損失など)の目安です。製品や使い方で前後しますが、ざっくり計算には便利です。
例:768Whのポータブル電源で、扇風機30Wを回す場合
→ 768×0.8÷30 ≒ 約20時間(あくまで目安)
よくある容量帯で、代表的な機器を動かした場合のイメージも載せておきます(消費電力は目安です)。
| 機器例 | 消費電力の目安 | 300Whクラス | 800Whクラス |
|---|---|---|---|
| スマホ充電(USB) | 約10W換算 | 数十回分の充電が可能 | より長期の情報確保に余裕 |
| LEDライト | 約10W | 約24時間前後 | 約60時間前後 |
| 扇風機 | 約30W | 約8時間前後 | 約20時間前後 |
| 電気毛布(中) | 約60W | 約4時間前後 | 約10時間前後 |
※実際は設定(強弱)や室温、機器の個体差で変わります。冷蔵庫のように起動時に電力が上がる機器は、表のように単純計算できない場合があります。
避けた方がいい運用(高出力家電・タコ足・置き場所)
高齢者宅で特に注意したいのは「無理な使い方」です。
ドライヤー・電子レンジ・IHなど高出力家電を無理に使う(出力不足・発熱・停止の原因)
タコ足配線であれこれ同時につなぐ(発熱や過負荷の原因)
熱がこもる場所に置く(布団の中、直射日光、夏の車内など)
床にコードを這わせる(つまずき・転倒リスク)
高齢者におすすめモデル比較(用途別に厳選)
まずは軽量・簡単操作(持ち運び優先)
高齢者の“最初の1台”は、軽くて、持ちやすくて、操作が簡単なモデルが向きます。停電時に寝室へ運んだり、玄関付近に置いたりしやすいからです。候補例は次の通りです(代表的な特徴で整理しています)。
Jackery(ジャクリ) ポータブル電源 240 New 256Wh

・約3.6kgの軽量・省スペース設計で、車中泊や防災用に“さっと持ち出せる”扱いやすさ。
・リン酸鉄バッテリー採用で10年使える長寿命、最速1時間の急速充電にも対応。
・UPS機能+純正弦波ACで、停電時もスマホから小型家電まで安心して使える。
BLUETTI ポータブル電源 EB3A 268Wh/600W

・約2万円で600W出力+電力リフト機能を搭載し、小型ながら家電も動かせる高コスパモデル。
・最短30分で80%まで充電できる超高速充電と、簡易UPS機能で停電時のバックアップにも対応。
・アプリ遠隔操作・ワイヤレス充電・多彩な出力端子付きで、日常使いから防災・車中泊まで幅広く活躍。
VCケンウッド JVC BN-RB62-CA ポータブル電源 AC出力 500W 容量 626Wh

・国内メーカー品質ならではの信頼性と分かりやすい日本語表示で、防災用途でも安心して使える。
・容量626Wh・定格500W(瞬間1000W)で、電気毛布や小型家電まで幅広く対応。
・約6.5kgの持ち運びやすいサイズ感と、AC・USB・シガーソケット搭載で家庭用にもアウトドアにも万能。
Anker Solix C300 Portable Power Station ポータブル電源 288Wh

・約4.1kg+ストラップ付きで、両手を空けたまま持ち運べる防災・外出向きの携帯性。
・最短約1.1時間で満充電でき、288WhでもAC300W/USB-C最大140Wと実用十分な出力。
・100%満充電で長期保管できるリン酸鉄バッテリー採用で、非常用の“サブ電源”に最適。
自宅の停電対策(冷暖・調理も視野:中〜大容量)
「扇風機や電気毛布を長めに使いたい」「冷蔵庫の保冷を助けたい」など、生活維持まで考えるなら、700Wh以上が現実的になってきます。ただし重くなるため、置き運用(家の定位置で使う)がおすすめです。
EcoFlow RIVER 2 Pro ポータブル電源 大容量 768Wh

・768Whの大容量+定格800W(瞬間1600W)で、冷蔵庫や電気毛布など“非常時に欲しい家電”までカバー。
・特許X-Stream技術により、ACコンセントから約70分でフル充電できる業界トップクラスの充電速度。
・リン酸鉄バッテリー採用で長寿命&UPS機能・アプリ操作対応、防災と日常使いを両立した一台。
Jackery ポータブル電源 1000 New 1070Wh

・1070Wh×定格1500Wの高出力で、電子レンジや電気ケトルまで使える“家庭用クラス”の安心感。
・約10.8kgと1000Wh帯では業界最軽量クラス、さらに最短1時間で満充電できる扱いやすさ。
・リン酸鉄バッテリー+UPS対応で10年長寿命、防災・車中泊・日常バックアップまで幅広く活躍。
長く安心して使うためには“安全性・長寿命”を重視すべき(電池・保証・国内サポート)
長く安心して使うなら、メーカーのサポートや保証、そして「普段の備え方(保管)」まで含めた設計がポイントです。
- リン酸鉄(LFP)採用をうたうモデル
近年はリン酸鉄を採用し、サイクル寿命の長さを訴求するモデルが増えています。防災目的なら「たまにしか使わない」ことも多いので、保管方法が分かりやすいモデルを選ぶのがコツです。 - コンセント挿しっぱなし運用がしやすい設計
いざという時に残量が空だと意味がないので、「挿しっぱなしでスタンバイしやすい」思想の製品は高齢者宅と相性が良いです。 - 純正弦波+周波数対応(50/60Hz)
日本は地域で周波数が異なるため、50/60Hz両対応の表記があると安心です。
比較表(価格帯/重量/容量/出力/充電時間/自動切替/保証)
代表モデルを「高齢者目線」で比較します。価格は変動しやすいので、ここでは選び方に直結する仕様を中心に整理します(詳細は購入ページで最新を確認してください)。
| モデル例 | 容量(Wh) | 定格出力(W) | 重量 | AC波形 | 自動切替の考え方 | 高齢者向けの良い点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Jackery 240 New | 256 | 300 | 約3.6kg | (製品ページで要確認) | UPS機能をうたう | 軽い・緊急充電の説明が分かりやすい |
| BLUETTI EB3A | 268.8 | 600 | 約4.6kg | 純正弦波 | EPS対応 | 小型でも出力が高め・パススルー対応 |
| Victor BN-RF250 | 256 | 300(瞬間最大600) | 約4.0kg | (製品ページで要確認) | 自動給電切替(UPSではない旨の注意あり) | 挿しっぱなしで備えやすい・国内メーカー |
| Anker Solix C300 DC | 288 | (DC中心のため用途に注意) | 小型 | (AC有無を要確認) | — | 肩掛けしやすい・長期保管の説明が丁寧 |
| EcoFlow RIVER 2 Pro | 768 | 800 | 約8.25kg | 純正弦波 | 停電時の自動切替をうたう | 中容量で家の中の“要”を守りやすい |
| Jackery 1000 New | 1070 | 1500 | 10.8kg | (製品ページで要確認) | (用途により要確認) | 生活維持まで視野・大容量クラス |
迷った時の選び分け(3パターンで結論)
最後に、迷ったときの決め方を3パターンで整理します。
- とにかく簡単・軽いのが第一:250〜300Whクラスを選ぶ(寝室に置ける・持ち出しやすい)
- 扇風機や電気毛布で一晩を守りたい:500〜800Whクラスを選ぶ(置き運用が前提)
- 冷蔵庫や調理も含めて生活維持をしたい:900〜1500Whクラスを選ぶ(重さ対策・置き場所を先に決める)
使い方・保管・よくある質問(FAQ)・まとめ
初期設定〜普段の置き方(やること3つ)
買ったら「使える状態」にしておくのが一番大切です。難しく考えず、まずは次の3つをやりましょう。
- 満充電にして一度だけ動作確認(ライトやスマホ充電など簡単な負荷でOK)
- 置き場所を決める(寝室・リビングなど、取りに行ける場所)
- 使い方を紙にメモして貼る(「電源ボタン→ACボタン→コンセントに挿す」など3行で)
ご本人が操作に不安がある場合は、家族が「やることメモ」を作って貼っておくだけで、いざという時の安心感が大きく変わります。
さらに、停電時に「探し物」をしないために、次のセットを同じ箱や引き出しにまとめておくと便利です。
- 延長コード(太め・短めを1本ずつあると便利)
- 充電ケーブル(スマホ用:家族全員の端子に対応)
- LEDライト(電池式でも充電式でもOK。複数あると安心)
- 紙のメモ(連絡先、持病、服薬、避難先、電源の手順)
紙メモの例:
「①本体電源ON → ②ACボタンON → ③使いたい機器を1つだけ挿す → ④残量%を見る」
このくらい短い手順でも、緊急時の安心につながります。
停電時の使い方手順(優先順位)
停電時は焦りやすいので、やる順番を決めておくと安心です。
- 安全確認:まず足元を照らす(ライト・ランタン)
- 情報確保:スマホを充電し、必要ならラジオやWi-Fiを確保
- 体調優先:暑い/寒い場合は扇風機・電気毛布などへ給電
- 食と生活:必要なら冷蔵庫の保冷や最低限の調理を検討
- 節電運用:常時つなぎっぱなしにせず、必要な時だけONにする
月1の点検ルーティン(充電・残量・ケーブル確認)
防災用品は“持っているだけ”では意味がありません。月1回、次の点検だけで十分です。
- 残量を確認(できれば60〜100%を維持)
- ケーブル類が揃っているか確認(AC、車載、ソーラーなど)
- ライトが点灯するか確認
- 異常がないか確認(膨張、異臭、異常発熱など)
特に夏は高温でバッテリーに負担がかかりやすいので、直射日光や高温の場所を避けて保管しましょう。
FAQ(Q&A形式)
- 高齢者なら何Whが目安ですか?
-
まずは「照明+スマホ充電」を守れる200〜300Whが入り口としておすすめです。暑さ寒さ対策まで考えるなら500Wh以上も検討してください。
- 純正弦波って何ですか?
-
家庭用コンセントに近い滑らかな波形のAC電源です。家電や精密機器を使うなら、純正弦波の表記があるモデルが安心です。
- ソーラーパネルは必要ですか?
-
短時間の停電対策なら必須ではありません。長期停電への備えや、日常的に節電したい場合に検討すると良いです。天候に左右される点は理解しておきましょう。
- UPS/EPSはあった方がいい?
-
Wi-FiルーターやPCのように「電源が一瞬でも切れると困る」機器があるなら検討価値があります。医療機器などは必ずメーカーの指示を確認してください。
- 重くて持てない場合はどうする?
-
「置き運用」に切り替えましょう。リビングの定位置に置いて、必要な家電だけ延長コードでつなぐ運用なら、重いモデルでも活躍します。寝室用には小型を追加する“2台体制”もおすすめです。
- どこで買うのが安全ですか?
-
メーカー公式、正規販売店、大手ECの公式ストアなど、販売元がはっきりしているところがおすすめです。保証や修理窓口が明記されているかも確認しましょう。
- 使わない時は満充電で置いていい?
-
製品によって推奨が異なります。説明書やメーカーの推奨に従ってください。長期保管を前提にした設計の製品もあるので、保管方法が分かりやすいモデルを選ぶのが安心です。
- 火災が心配です…
-
高温放置を避け、衝撃を与えず、充電中・使用中に異常があればすぐ中止するなど、基本を守ればリスクは下げられます。信頼できるメーカーの製品を選び、保管環境にも注意しましょう。
まとめ:高齢者向けに失敗しない3ポイント
最後に要点を3つに絞ります。
- 安全性とサポートを最優先:メーカー、保証、適合情報、注意事項を確認する
- 軽さと操作性で選ぶ:重さ、持ち手、画面、ボタンの分かりやすさが重要
- 守りたい家電から逆算:容量(Wh)と出力(W)を「目的」から決める
ポータブル電源は、災害のためだけでなく、日常の安心にもつながる“備えの道具”です。ご家庭の状況に合わせて、無理のない一台を選びましょう。







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